魔法以上の愉快が

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「疲れた~…」 自室のベッドの上で 紅は呟いた。 「今日も平凡な1日だったな…」 ここ最近家に帰ると 必ずと言っていいほど この言葉を呟いている気がする。 勿論、呟いたところで 何かが起こる訳もなく なんだか馬鹿らしくなって 寝ることにした。 「…て下さい。」 何だ?女の子の声…? 「起きて下さい。」 もう起きてるよ。てか誰だ? 「おめでとうございます。貴方は選ばれました。」 選ばれた?俺が?何に? 「それは起きてからの お楽しみです、ではまた…」 ちょっと待て そう言おうとした瞬間 俺はベッドから 落ちて目を覚ました。 何だ?今の夢は? 時計を見ると深夜の2:00過ぎ どうやら今までずっと 寝ていたらしい。 変な夢だったな。 妄想のし過ぎか? そんなことを思いながらも俺は 二度寝をすることにした 流石に起きるには早すぎる。 ピピピピピ 目覚ましが鳴り響く。 俺はそれを見事な 裏拳で止めた。 いや、正確には壊した。 仕方がないので起きる。 壊れた目覚まし時計を見ると マジで遅刻する5秒前だった。 「ヤバッ!」 急いで着替えるが 間に合う筈もなく 着替えが終わったときは 既に残り2分、こんなとき ドラ◯もんでもいれば どこで◯ドアで 学校なんてすぐなんだがな。 って、そんなこと 考えてる場合じゃない 急がなければ。 俺は玄関を急いで飛び出した。 するとそこには… FFやドラクエみたいな 世界が眼前に広がっていた。
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