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「あれ？」
不意に寒い風が部屋を通り抜ける。
「窓、開けっぱなしにしてたっけ？」
閉めようと思い窓の方を見てみると、外には白いものがまばらに降っていた。
「あっ、雪だ……」
そう呟いた途端、祐一と過ごした昔の日々がゆっくりと思い出される。
一緒に雪ウサギを作った事……、一緒に買い物へ行ったこと……。あ、猫を家に連れてきて大変だったこともあったよね。
そして思い出しているうちに私は一人、笑ってしまった。一通り笑い終わったあと、そうだよと心の中で思う。
そうだよ、昔みたいにまた会えばいいんだよ。変な気持ちなんて捨てて、昔のまま、あの一緒に遊んで楽しかった頃の気持ちで会えば大丈夫だよ。
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