TALL HEART

3/9
前へ
/23ページ
次へ
紅に染まる夕日が目の前に広がる。 そして心地よい春の風が頬を撫でる。 流れゆく雲が大空に広がっていく。 月音はそこでゴロンと横になって寝そべった。 「やっぱここの場所いいなぁ。なんか誰もいないし、落ち着くー」 月音が目を閉じて、風に体をあずけていると、浅い気持ちよい眠りに引き込まれていった。 ―――――・・・・・・ 何分経っただろうか。 目が覚めると薄い夜闇が空を覆っていた。 「・・・!やぱっ。今何時・・・6時30分?!」 月音は急いで階段を下り、バッグを引っ掴んで昇降口に向かった。 しかし・・・ ガチャガチャ・・・ 「ぅぅ、、閉まってるよぉ」 どうやら主事さんがかぎを閉めてしまったみたいだ。 .
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加