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紅に染まる夕日が目の前に広がる。
そして心地よい春の風が頬を撫でる。
流れゆく雲が大空に広がっていく。
月音はそこでゴロンと横になって寝そべった。
「やっぱここの場所いいなぁ。なんか誰もいないし、落ち着くー」
月音が目を閉じて、風に体をあずけていると、浅い気持ちよい眠りに引き込まれていった。
―――――・・・・・・
何分経っただろうか。
目が覚めると薄い夜闇が空を覆っていた。
「・・・!やぱっ。今何時・・・6時30分?!」
月音は急いで階段を下り、バッグを引っ掴んで昇降口に向かった。
しかし・・・
ガチャガチャ・・・
「ぅぅ、、閉まってるよぉ」
どうやら主事さんがかぎを閉めてしまったみたいだ。
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