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「あ、はい。すいません。。昇降口開けてもらえませんか?」
「・・・あぁ。あはは。閉められちゃったんだ?」
「・・・はい」
「ちょっと待っててねー」
水崎先生は、去年からここの学校に赴任してきて、生徒からの評判、親からの評判、先生からの評判も良いらしい。
男の先生には珍しく、体力はあまりないそうだ。
でも、もちろん、音楽の先生だからピアノも弾けるし、ブラスバンド部などの指導もしている。
ちなみに水崎先生の歌唱力はオペラ並で、かなりすごい。
・・・そんな事を考えてるうちに、水崎先生がかぎを持って手招きした。
「ところでこんな時間まで何してたの?」
水崎先生が少し後ろを向きながら聞いた。
「えっと、、(屋上で寝てたとは言えないしなぁ)ちょっとこっそり居残りしてました」
「えぇ!えらいねぇ。俺はあまり勉強好きじゃなかったからなー・・・」
先生は少し笑いながら言った。
「えぇ?じゃあなんで先生になろうと思ったんですか?」
「んー、なんでだったかなぁ。」
「気になります・・・」
「ははは。じゃあ思い出しておくね」
そこで一旦会話が途切れた。
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