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「・・・水崎・・・先生」
「何?」
「好き・・・です」
「・・・え?」
「私、水崎先生に恋・・・してるかもしれません」
「・・・」
月音は目を閉じて、うつむいて言った。
水崎先生は驚いて細い目が大きくなった。
「・・・ありがとう」
「・・・」
「でもね・・・」
「・・・?」
水崎は言いかけて、月音の方に歩み寄ってきた。
「俺を好きになってくれてとっても嬉しいよ。人に好かれて嫌な人間なんていないからね。でもね、、」
「・・・」
「きっと、≪憧れ≫なんだと思うよ。月音さんは、俺を大人の人として見てると思う。だからね、それは大人としての俺が好きなんだと思うよ。」
「アコガレ・・・?」
「うん。月音さんが20歳になったら俺は30歳だよ。おじさんになっちゃうし、月音さんの周りにもカッコいい男子とかいっぱいいるでしょ?凪希くんとか・・・」
「・・・でも好きなんです」
「ありがとう。でもね、先生は・・・生徒に手を出しちゃいけないんだよ。そういう規則なんだ。・・・俺も月音さんのこと好きだよ。でもね、それは生徒としてなんだ。だから、きっと・・・先生という大人の人が・・・」
「・・・ちが・・・ぅ」
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