最後の英語指導の日の出来事①

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最後の英語指導の日の出来事①

そして月曜日 いつものように英語特訓 洋子先生は「なんか元気ないわね」 孝は「元気です」と力こぶのポーズをした 「ならいいんだけと」 淡々と進みミニテストも100点 「さすがね」 いつもならご褒美で目が輝くのに孝は無言だった 「やっぱり体調悪いの」と顔を覗きこんだ 孝は「今日は帰ります」とアッサリ言った 「そうね」 次の洋子先生の一言で孝のスイッチが入ってしまった 「じゃ次回は…スカートもう全部履いたので最初のスリットと黒パンストにしてあげる」 孝はつい言ってしまった「土曜日に履いてましたよね」 勘のいい洋子先生は一瞬で孝が言いたい事を察したが「土曜日?」とだけ答えた 孝の気持ちのブレーキは破損した 「土曜日いた男にスリットの奥を見せたね」「触らせたの」「それとも…」と言いかけ涙が止まらなくなった あとは鳴き声だけ… 洋子先生はじっと孝の姿をみていた そして沈黙だけが活躍した
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