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3度目のアパートでの出来事
翌日の月曜日まで『その』余韻が残っていた
『いかんいかん』と思いつつ『あの』光景と『あの』匂いが離れない
学校の廊下でばったり洋子先生と鉢合わせ
洋子先生は周りに誰もいないのを確認した上で
「昨日はゴメンね、酔っちゃった」
「いいえ大丈夫でしたか」事務的な返事
「また遊びにくる?」
「はい」とキーが上がった
「じゃ今日」
…学校では別れた…
アパート前で待っていると洋子先生がきた
手にはケーキがあった
部屋に入りまた謝った
「昨日はゴメンナサイね」
「友達が皆結婚するので寂しくなっちゃた」
「ところでタクシーに乗ってからの記憶がないのよ」
「私変な事しなかった?」
「別に…部屋に帰ったら直ぐに寝ましたよ」
「そっかよかった」
「ところで受験勉強ははかどってる?」
予期せぬ発言に
「英語以外はばっちりです」つい正直発言
「あらっ…まっ問題が分かっていても80点だしね」
「先生英語教えて下さい」
「どうしょうかな~」と言いながらソファーに座り脚を組む
またまた目が点に…
「勉強に集中しないと教えないわよ」
「大丈夫です」天井を見ながら言った
「本当かなぁ…信頼してあげる明日からね」
「はい!」思わず大声に!
「じゃ明日から頑張ろうね」
帰り際に先生は耳元に小声で「私のパンストどうだった」
「…」赤面し下を向く
「かわいい~」と言いながらハグしてくれた
またまた固まった…手のやり場に困った…
「じゃ明日」と言って頭をナデナデしてくれた
帰り道は…先生・脚・ハグ・パンスト・英語・受験・合格……頭の中が走馬灯のように回っていた
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