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「それよりあんた、千佳ちゃんに手を出してないだろうね」
「当たり前だ、そんなやつ人間じゃない」
「あんた人間だったの?」
「ひどっ!誰の腹から生まれたと思ってんだよ」
やれやれと言った表情で、はぁ…とため息をつく母さん
「残念だけど、あんたは私が川で洗濯してると流れてきたミカンの中から生まれたの」
「サザ〇さんかよ!」
そうこうしていると二階から足音がしてきた
「おはようございます、お母さま」
「おはよう、千佳ちゃん」
やっぱり、年相応だな…中学の制服がよく似合っている
「おはようございます、お兄ちゃん」
「うん、おはよう」
すでに母さんは知っているが千佳なりのけじめなのだろう、2人きりのときは俺のことを遼太と呼ぶそれ以外はお兄ちゃんだ
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