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「襟を立てて……できました」
あれれ…何でだ?何でできたんだよ千佳
「遼太君への愛です、えへへ」
「今、心を読んだのも愛か?」
「そうです」
「あっそ…」
カバンを持って部屋の出口へと向かう
「ごめんなさい嘘です、遼太君はよく声に出る癖があるのです」
無視して部屋を出て、そのまま玄関に向かいスニーカーを履く
「お兄ちゃんひどいです、待ってください」
「もう行くの?」
母さんが顔を出す
「行くのって、もう時間だよ」
「あんたじゃないわよ、千佳ちゃんに決まってるでしょ、いつもより早いでしょ?」
「お母さま、いいのです、千佳はお兄ちゃんと途中まででも一緒に登校したいんです」
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