第一章

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ピピピピピピ ピピピピピピ カチ。 「うーん。よく寝た!!」 あたしは大きく伸びをしながらベッドの下を見た。 「フフ。まだ寝てる。」 床に敷かれた布団、頭まで掛けられた毛布にすっぽりくるまって、あたしの愛しい彼はまだ小さく寝息をたてている。 「てっちゃん。」 そう名前を呼びながら、あたしはベッドから降りて彼の体を揺する。 するとてっちゃんは重そうに体を起こしながら、 「…愛理子。おはよう。」 って極上の笑顔であいさつしてくれる。 「いつもの…///」 頬を赤らめながらあたしがそう言えば、てっちゃんはチュッとキスをしてくれた。 なんて幸せな朝なんだろう。 .
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