第一章

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あたし吉延愛理子(よしのぶえりこ)は桜井徹也(通称てっちゃん)と同棲しています。 あたしは中学3年生、てっちゃんはあたしの担任の先生。 そう、まさに禁断の恋なの!! てっちゃんは中1の時からずっとあたしの担任で、中2の秋から付き合いだしたの。 もちろん同棲はまだだった。 でもあたしの両親が離婚して、あたしはお母さんについて行った。最初はうまくいってたんだけど、お母さんがいつも違う男の人を連れて来るようになっちゃって、 『あんたいつまで家にいるの!?早く出ていってちょうだい!』 ってあたしを外に締め出すようになっちゃったんだ…。 それをてっちゃんに相談したら 「うちにおいで」 って言ってくれたんだ。 お母さんにその話をしたら、心配するどころか何だか嬉しそうだった。 あたしがいなくなって、せいせいするとでも思ったんだろう。 それからしばらくして、てっちゃんの家に住むようになって、最初は毎日泣いていた。好きな人が傍にいてくれても、やっぱり母親に必要とされないことが辛かったの。でも、てっちゃんがいるから、大丈夫、寂しくないって思えるようになったんだ。 だからてっちゃんには本当に感謝してる。 それに言葉じゃ表せないくらい愛してる。 .
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