第一章

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そんなことを考えていると、いつの間にか校門の前。 そして少し先には生徒たちにあいさつをしている愛しいてっちゃん。 どうしよ。顔赤くないかな? 少し不安になりながらもてっちゃんの前を通ると 「吉延。おはよう。」 っていうてっちゃんの声。 他の生徒たちがいるから今は名字だけど、あたしてっちゃんの声だけで鼓動が高鳴ってる気がする。 「おはよう。てっちゃん。」 他の子たちに悟られないように、なんとか普通にあいさつをして、あたしは教室に入った。 *************** 「愛理!おはよ。」 「あっユイ。おはよう。」 川崎 ユイ。 あたしの親友。 けどユイにもあたしはてっちゃんとの関係を隠してる。 親友に隠し事だなんて、いけないことだってわかってるんだけど…。 ごめんね。ユイ。 でもこれだけは言えないの。どんなに傷ついてもこの関係だけは壊したくないから。 .
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