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そもそも何故過去を思い出すのだろう。 原因を考えたが……いつもこの先に進まない。 それに過去を思い出すといってもいつも断片的に頭によぎるだけで実際は過去の何を思い出したのかわからない。 きっと過去に何かがあるはずなんだ。 それを思い出さない限り僕も彼女もずっとこのままだし、未来なんて見えない。 それに僕は彼女に告白するときにこういったんだ。 『もう君を傷つけない。君の笑った顔が好きだから。だから…だからずっと傍にいてくれないか。』 すべてはこの言葉のために… 僕はゆっくり目を閉じ、ひとつひとつ思い出すように過去を遡っていった。
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