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「長田 遥 頭脳明晰・容姿端麗・おまけに人当たりもいい。まさにパーフェクトガール!おまえはいいよなぁ~こんな幼馴染がいてさ。ほんとうらやましいやつだよ。しかも今日一緒に遅れてきてだじゃん。二人で何してたのかな~?ん~??」
「ニヤニヤした顔で聞くなっ!忘れ物したから取りに帰っただけだって。」
まだニヤニヤしてやがる。
今は昼休み。そしてこいつは僕の友達の祐輔。祐輔の頭の中にはこの学校の全ての女子の名前が入ってる…らしい。(自分でいってただけだけど)
「ふーん、二人で忘れ物しちゃったの~?そんなとこまで仲いいんですね~。」
「うるさいな。何か文句あんのか?」
「いーえ、俺は全然。ただおまえと長田さんが教室に入ったときの男子たちの顔みた?おまえのこと恨みの目で見てたぜ。こーんなふうに…」
といって目をつりあげた。
いわれればそんな顔してたような気もするな。
「あ、そ。」
めんどくさいから適当に返事した。それにそういう目で見られるのはもう慣れてるしね。と昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。
「じゃなー。晃一。」
先生が入ってくる前に祐輔はそそくさと自分の席へと戻っていった。
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