過去~序章~

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僕と遥は親同士が仲良かったし、家も近所だったから物心ついたときから一緒だった。 だが、一緒にいたのは小学校までだった。 中学に入ってまだ間もないころは遥と一緒に登校してた。 だけどクラスの男子にからかわれたりしてそれからは恥ずかしくなって、話したり一緒に登校しなくなった。遥と廊下とかで会っても僕は無視してた。 その頃の僕は遥と話したりするよりか男子と話したりするほうが楽しかったし、またからかわれたりするのが恥ずかしかった。 僕が無視するたびに、遥は寂しそうにしてたっけなぁ。 そして僕達はそのまま話すこともなく3年にあがった。 そこで遥にこの先忘れないだろう辛いことがおこり、それがきっかけで僕は遥を好きになった。 いや、今思えばきっと昔から好きだったんだと思う。 とにかくそのことのおかげといったらいけないけど、それからは一緒に登校したり遊びにいったりと昔…いや、昔以上に仲良くなれた。そして今の僕達がいる。 きっとこのことがなければ、僕は遥のことを好きになんてなっていないし、小さいとき遊んだねー程度だっただろう。 その遥にとって辛いこととは当時遥と接点がなくなっていた僕でも辛いことだった。 遥にとって辛いこと。…それはイジメだった。
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