第三章

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ガチャ… 「失礼します」 「失礼しま―す」 『し、失礼します』 沖田と山南に着いて歩く事5分。沖田に苛められながらもやっと理事長室に到着した皐は2人の後からゆっくり部屋に入っていった 「まだ誰も居ませんね、」 「ちょっと早過ぎたかな?」 2人の会話を聞きながら、理事長室の中にある真選組と書かれた部屋に入って行く 「もしかしたらこっちに誰か居るのかも知れませんね」 そう言いながらドアを開けると 「遅い、何をしているんだ?」 可愛いらしい美少女が腕を組ながらこちらを睨んでたっていた 「あ、帰ってたんですか?お帰りなさい試合どうでした?」 美少女を見ながら話を続ける沖田の後ろからひょこりと顔を出して相手を見る皐 『…あ、』 「え―試合って剣道部の?藤堂君試合でたんだ―」 「あたりまえだ。俺は部長だからな。優勝してきたに決まってるだろ」 誇らしげに言う美少女―否、美少年、藤堂 大助はさっきよりもいっそう腕を大きく組んで得意げに話す 『(す、凄い。平助君までいるんだ…でもやっぱなんかちがいますね…)』 そんな藤堂をじっと見つめる皐 「でもまぁよくこんな小さくて優勝なんて出来ましたね?相手は小学生か何かですか?」 「小さい言うんじゃねぇ!!!相手はれっきとした高校生だ!!冬司てめえまだ俺をなめてんだろ?」 「あー藤堂君。せっかく可愛い顔してるのにそんな口聞いたら駄目じゃない―」 「か可愛いなんて言われて嬉しいもんか!!山南さんお前も俺の事」 「まぁまぁ、吉野さんだって藤堂君の事可愛いって思うでしょ?」 思いますよね?てゆうか、思うって言えよと言うように無言の圧力を掛ける沖田 『えーあ、あの…;;』 そんな沖田に何も言えずに焦っているとやっと藤堂が皐の存在に気付いた 「お前、誰だ?」 「あぁ、近藤さんの知り合いの子で今日から甲斐徳に転入してきてなんと真選組にも入っちゃうって言う吉野皐君だよ♪」 ねーと楽しそうに皐の肩を抱く山南 『は、はい!!吉野皐です。よろしくお願いします!!』 「………」 ペコリと頭をさげる皐に藤堂は近寄っていった
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