op ―日常―

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 その後は「お腹すいたー」という愛流の言葉で、二階にあるフードコートでお昼を食べ、私の好きなお洋服屋さんとアクセサリーショップをまわった。他にもお店を眺めていたら、あっという間に時間は流れていってしまった。 「そろそろ四時ね……愛流、あと何かやりたいことある?」 「うーん、UFOキャッチャーやりたい。今日は取れる気がするの」  そう言うと、私たちはゲームセンターへ向かった。UFOキャッチャーは、ゲームセンターとして設けられたスペースの一番手前に並べられている。愛流はその中の一つを指差した。その台には、熊をモチーフにしたキャラクターの大きなぬいぐるみが入っている。その台まで行くと、愛流は「これ欲しーなぁ」と熊のぬいぐるみを見て言う。バッグから財布を取り出すと。ためらいもなさげに、明らかに百円玉より大きな硬貨を入れていた、 「愛流、あなたそれ」 「ちょっと難しそうだからねー、三回あれば取れるよ、きっと」 「いや取れなかったらどうするの? 五百円も……」 「だ・め・も・と♪」  そう言うと、ボタンを押して、クレーンを操作する、それを二回やって、取れないでいた。しかし確実に、角に設けられた穴に近づいている。 「よーし、ここまで来れば後は行けそうだね」  そう言って三度目の操作をする。愛流がボタンを離すと、下がったクレーンが熊を捕らえる。少し移動したところで落っこちてしまったが、熊はバランスを崩して転がり、そのまま穴の下へ落ちていった。 「やったぁ!」  心底嬉しそうな表情をする愛流を見て、ほっとする……というか私も一緒になって喜んでいた。
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