日常

2/3
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
それから、レイは毎日コウのもとに通った。 コウは幽霊なのに明るかった。 服装も、気分次第でいろいろ変えられるらしい。 レイはそれが楽しくて、いろいろな服装をリクエストしてみた。 着物とか、スーツ姿とか、……猫耳とか。 なんだか、幽霊ってイメージと全然違うな…。 そう思って思わず笑ってしまった。 『何笑ってるの?』 コウが不思議そうに聞く。 『だって、コウってなんだか幽霊っぽくないんだもん。明るいし、足あるし。』 『俺は嫌ってほど自分が幽霊なんだなーって感じるよ。モノが持てないし、食べ物食べられないし…。』
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!