MB5

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「脳みそアンコ男、ご苦労さま。」 「果実煮詰め爺、一つ聞きたいんだけど…。」 「何かね?」 「なぜボクは戦わないといけないんですか?」 率直な質問をぶつけてみる。 果実煮詰め爺は、少し渋い顔をした。 「…バイキン男が町を…世界を滅ぼすからじゃ。」 「バイキン男は本当に悪い奴なんですか!アイツは…本当は…!」 「…アイツは悪じゃ、脳みそアンコ男、オマエはわしの言うとおりに―。」 「正義の反対は悪じゃない!また別の正義なんだっ!!」 ボクは外に飛び出した。 自分がいるべき場所はここじゃない。 「「脳みそアンコ男!」」 かすかに、果実煮詰め爺と乳製品女がボクを呼ぶ声が聞こえたが、ボクはもう止まれなかった。 「アヤツめ…乳製品女、例の試作機の用意を。」 「え、でもあれはまだ…」 「ワシの言うことが聞けんのか。」 「っ…わかりました。」 夜空に輝く満月の晩。 一人の男の運命が動きだす。
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