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本日快晴につき僕のやる気は限りなくMAXです♪
今日は魔理沙に幻想郷を案内してもらう予定。
一応待ち合わせの時間まではあと1分あるけど間に合うのかな…
ヒュュュュー
前方より高速で飛んでくる魔理沙。
…パンを一切れくわえてやってくるなんて、天然記念物だ。
「わりぃ、いきなり目覚ましが鳴るもんだからビックリして叩き壊しちゃったぜ…」
「目覚ましって普通いきなり鳴って起こすものだと…」
「いやぁ、おかげでベッドから落ちちゃったぜ(泣)」
そう言って腰の辺りをさする。
「大丈夫だった?」
「おぅ、軽く痛いが問題無いぜ☆」
「いや、床の方…」
と、案外本気で聞いてみる。
「…時雨ってほわほわしてるくせに意外とSだぜ…」
ちょっと涙目な魔理沙。
僕はアリスに声をかけ、魔理沙の箒にまたがる。
因みにアリスは新しい人形の製作があるから来れないらしい。
「なんで時雨も箒に乗るんだぜ?一人でも飛べるんじゃ…」
「なんだか速そうだったから。さっきの見て乗せてもらおうかと…」
「時雨…私は人力車じゃないんだぜ…(泣)」
「それじゃあ人里までお願いします(Θ0ω0)」
「…むぅ。振り落とされるんじゃないぜ!!」
バビューン!!
「うわぁぁぁっ!!!」
思い掛けない急発進で一瞬落ちそうになるが魔理沙に抱きつきなんとか持ちこたえた。
抱きついた拍子に魔理沙がぐぇっと言った気がしたけど多分きのせいさ♪
「し、時雨…とりあえず、その腕を緩めてくれ…」
「おぉ、ごめん」
慌てて腕を緩める。
「…なんか、久し振りだな…」
「ん?どうしたんだ時雨?」
「ほんの5日前、あっちの世界にいたときも今みたいに友達の後ろに乗って遊びに出掛けてて…。思い出しちゃって…軽くホームシック」
平気だと思ってたけど、やっぱりみんなのことが心配だな…。
「…帰りたいか?」
魔理沙の声のトーンが下がる。
振り向いた顔は寂しそうな、ちょっぴり困ったような顔だった。
あまり真面目な話しは嫌いだな…。
「…大丈夫だよ?ここの人優しいし、新しい友達もいるしね」
平静を装う。
ホント言うとあんまり大丈夫じゃない。中学から一緒だった仲良しグループだったから…。
どうしよう、なんだか急に会いたくなってきた…
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