ゆかりんに瀕死にさせされた少年。

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「大丈夫だアリス、誰にも喋ったりしないぜ!」 「だから違うってば!!時雨からも言ってやってよ…」 僕はアリスさんから離れ、ちょうど二人の真ん中の位置で弁解を開始。 「さっきのは感謝のしるしみたいなもので、それ以上のものはありません!!」 「…へぇ。よし、いっちょ弾幕ごっこでケリを付けようぜ!」 「なんでそうなるのよ!!」 「いやぁ、新人さんだし…」 つまり魔理沙さんがやりたいだけか…。 「分かりました、受けて立ちます!」 そうしていま、僕は家の外で魔理沙さんと対峙している。 「準備はいいか?」 「あ、ちょっと待って下さい…」 スペルカードを作らないと… う~んなんか強そうなの…。 …よし。これで♪ 「…いいですよ」 「それじゃあ行くぜ!!」 魔理沙さんは箒にまたがり空中に躍り出る。僕もそれを追って地面を蹴る。 おぉ、本当に飛んだ! 「どっからでもかかってこい!」 「先手必勝!できたてホカホカのスペルカード!!」 甘辛『スパイシードロップ』 宣言とともに大量の飴玉サイズの弾幕が魔理沙さんの周囲に展開する。 「うぉっ!?だが甘いぜ!!!」 魔符『スターダストレヴァリエ』 星形の弾幕が僕の放った弾幕に接近。 「それじゃあスパイシードロップは消えないよ?」 魔理沙さんの弾幕がスパイシードロップに触れる。 そして大爆発― 「なっ!?…うわぁっ!!!!」 爆風により魔理沙さん後方へ吹き飛ぶ。 その隙に僕は2枚目のスペルカードを作る。 「くそ、しくじったぜ…。だがこれで!!!!」 体勢を立て直しながら魔理沙さんは懐から何か取り出し、 恋符『マスタースパーク』 極太のレーザーが一直線に僕へと伸びる。 すかさずスペカ宣言。 激甘『スウィートミルキーホイップ』 純白のレーザーが発射、魔理沙さんのマスタースパークに衝突。 「弾幕はパワーだぜ!!」 確かにもの凄いパワーだ。少しずつ押し戻されている。 「否!弾幕はテクニック!!」 僕が叫んだのと同時に純白のレーザーは拡散し魔理沙さんを多方向から捉える。 「ちょっ、ま……!!!!」 ピチューン― 魔理沙さんはそのまま地面へ落下していった。
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