AM 6:17

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「キィィィェィァァ~!!」 な、なんだ? ただならぬ不安を覚えた俺は、店内へと続く小汚い通路を全速力で走る。 「か、か、金を…、だ、出せ…!」 キラリと光る鋭利な刃物をレジのおばちゃんの首もとに突きつけ、そいつは立っていたんだ。 ぐっ… なんだよ!なんなんだよ! 今から帰って松島さんをオカズにっ…! くそっ! なぜ俺だけ! 俺だけいつもこんな目にっ…! …してやりたい。 ぶっ殺してやりたい! 目が血走る。 いや、目が微かに赤く光ったという表現が正しいか。 だが、立ち上がれない。 強気な心の中とは裏腹に、俺は腰を抜かしていたんだ。 「ちょっと、あ、あなた。や、やめなさい!」 声の主は松島。 「ま、松島さんっ…!クソッ!」 湧き上がる不思議な感情。 俺の脳内でエンドルフィンが大量分泌されてるのがわかる。 赤い光が輝きを増す。 「親父…。俺はやればできる子…なんだよな…?」 よし、足に力が入る。 と、その時、 本日二回目、 時間通りに またあの男が やってきたんだ。         ∞つっしー∞
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