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ふたはさみいれると、もう長い兎耳がちらと見えました。もうふたはさみいれると、妖怪兎がとびだしてきて、
「まあ、あたし、どんなにびっくりしたでしょう。ルーミアのおなかの中の、それはくらいったらなかったわ。」
と、いいました。
やがて、阿求さんも、まだ生きていて、はいだしてきました。もう、よわって虫の息になっていました。ウドンゲちゃんは、でも、さっそく、大きなごろた石を、えんやらえんやらはこんできて、ルーミアのおなかのなかにいっぱい、つめました。やがて目がさめて、ルーミアがとびだそうとしますと、石のおもみでへたばりました。
さあ、三人は大よろこびです。霊夢は、ルーミアをギッタンギッタンにして、スペルカードを奪いました。阿求さんは、ウドンゲちゃんのもってきた錠剤をたべて、飲み薬をのみました。それで、すっかりげんきをとりかえしました。でも、ウドンゲちゃんは、
(もうもう、二どと、やみくもに屋台の中にはいって、お酒を飲んだりなんかやめましょう。お師匠さまがいけないと、おっしゃったものですものね。)
と、かんがえました。
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