ウドンゲちゃん

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むかし、むかし、あるところに、鈴仙・優曇華院・イナバという月の兎の妖怪少女がありました。それはだれだって、その妖怪の瞳をみただけで、気が狂ってしまう妖怪でしたが、でも、だれよりもかれよりも、この妖怪のお師匠さんほど、この妖怪をいじめているものはなく、この妖怪兎をみると、いろんなお仕置きをしてやりたくてやりたくて、いったいなにをやっていいのかわからなくなるくらいでした。 それで、あるとき、師匠の永琳は、この妖怪兎のフルネームがながったらしいと思ったので、この妖怪兎にあだ名を考えてやりました。すると、「うどんげ」というあだ名がよく似あうので、もう他の呼び方は、なんにもできないと、きめてしまいました。そこで、この妖怪兎は、ウドンゲちゃん、ウドンゲちゃん、とばかり、よばれるようになりました。
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