ウドンゲちゃん

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これで、したたかおなかをふくらませると、ルーミアはまた寝床にもぐって、ながながと寝そべって休みました。やがて、ものすごい音を立てて、いびきをかだしました。 ちょうどそのとき、神社の巫女の霊夢がおもてを通りかかって、はてなと思って立ちどまりました。 「阿求さんが、すごいいびきで寝ているが、へんだな。どれ、なにかかわったことがあるんじゃないか、みてやらずばなるまい。」 そこで、中へはいってみて、寝床のところへ行ってみますと、ルーミアが横になっていました。 「ちきしょう、このばちあたりめが、とうとうみつけたぞ。ながいあいだ、きさまをさがしていたんだ。」 そこで、霊夢は、すぐとお札をむけました。とたんに、ふと、ことによると、ルーミアのやつ、阿求さんをそのままのんでいるのかもしれないし、まだなかで、たすかっているのかもしれないぞ、とおもいつきました。そこでお札をうつことはやめにして、そのかわり、はさみをだして、ねむっているルーミアのおなかを、じょきじょき切りはじめました。
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