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「そ、そんなことより!早く来て!王様と姉上がお呼びだから」
「父上と女王様が?」
自分の失態を揉み消すかのように話を瞬時にすり替えてきた。
我らの正式本名は
セリカ=ウェン=フライン=ラシーダと
フェザート=ウィン=アルシェイン=ラシーダ・・・・・
まぁ聞いての通り、我とフェザートはこの国、ラシーダ国の王女と王子だ・・・・・見えないかもしれないが。
恐らくこの話を聞いて違和感が生じる人が多いであろう・・・・・
我は父上と女王様と呼び
フェザートは王様と姉上と呼ぶ・・・・・
名字もフラインとアルシェイン・・・・・
そう――――――
我ら古代人の国は、2つの血筋で治めているのだ。
しかしフェザートの両親も、我の母君も・・・・・我が国を襲撃してきた数百数千の相手との攻防を繰り広げ・・・・・全てを防ぎ、召されていった。
我が父君もその戦いに参戦していたが何とか生きながらえ、何ヵ月も生死の堺をさ迷ったと聞く。
女王の座を開けておくのは忍びないと今はフェザートの姉がその場に座り、国を治める手伝いをしている。
「うんっ!ヴェルナーとセリカを連れて謁見の間に来て欲しい、って」
「ヴェルナーも・・・・・?何か、一大事でも合ったと言うのか・・・・・?」
「行ってみればわかるよっ!ほら、早く!」
「フェザート!引っ張るな!」
フェザートに模索する考えすら与えられないまま、我は手を引っ張られ王宮へと足を運ぶ。
勿論、翼は閉まって。
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