日常

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祭壇からフェザートに連れられ数分・・・・・謁見の前に人影が3つ。 勿論知ってる顔故に、警戒する必要は無いのだが。 その中で一際小さい人影がパタパタと音を立てて走り寄ってきた。 「セリカ姉ちゃま、フェザート兄ちゃまぁ」 「ヴェルナー、待っててくれたのか?」 「うんっ!」 ヴェルナーと呼ばれた彼はフェザートに飛び付いたのち、我らに満面の笑みを見せてくれた。 ヴェルナー=エリオン。 年は5歳程度、髪の長さはセミロング。額と首に金色のサークレットとチョーカーを身に付け、我らと類似なローブを見に纏い、半透明の衣を量腕に身に付けている。 これで男の子と言うのだから・・・・・驚きだ。 「漸く来ましたね」 「御待ちしておりましたよ・・・・・フェザート様、セリカ様」 「ストラ、ジェスティン」 他の2つの人影も我らに気が付いたのか言葉を投げ掛けてきた。 彼等の事も紹介しておく。 ストラ=エリオン。 年は20後半だろうか。 ヴェルナーの父親であり、腰より上までのやや癖のある髪でもみ上げも少々癖っ毛だ。 服は意外としっかりした物ではなく、寧ろ動きやすそうな服装だ。 短目のマントを申し訳なさそうに羽織っている。 黙っていれば良い男なのだろうが・・・・ もう1人はジェスティン=レイロス。 やはり年は20後半。 前髪で右目を隠しており、腰より下の方で蒼い髪を束ね、ドレスのような緩やかな服を身に纏っている。 性格も勿論見た目通り優しい。 ストラは王である父君の右腕、ジェスティンは左腕と謳われている程の実力の持ち主だ。 今は我とフェザートの世話係権、教育係を受け持ってくれているのだが・・・・・
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