電話の向こうにいる謎の男の目的―新たなゲームの幕開け―

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「……何が言いたいん?」 『地獄のゲームをあなた方がプレイしている間にもう一つの地獄のゲームを作り上げたんですよ……』 笑いを含んだ声で答えた。 「もう一つの地獄のゲーム?」 『はい……あっ心配しなくても良いですよ、次のゲームにあなた方は、参加しませんから…… 代わりにあなた方もよく知っている方々にやって貰います』 「それどうゆう意味……」 『じきに分かりますよ』 未だ笑いを含んだ声で言い残すと電話が切れた。 「ちょっ待て!……」 俺の制止の声も虚しく消えていった。 「………………………………」 電話が切れ、電子音が聞こえたのを確認すると耳から離して電話を切った。 「………………………………」 しばらく黙り込んだ。 「……何があってん?」 全く口を開こうとした藤原に井本が沈黙の中で聞いた。 「……嫌な予感が的中してもうた」 少しの間の後に重い口をゆっくり開いた。 「えっ?」 「どうゆう……」 「事ですか?」 藤原の言葉に三人がおもわず同じ反応をし、聞き返してきた。
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