薄暗い部屋の一室

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読み終わった後井本さんは、紙を握り潰した。 「………………………………」 紙を握り潰した後は、手が白くなるぐらい拳を強く力を入れていた。 「意味分からん……」 小さく呟いた。 その直後 『目を覚ましたみたいですね…』 「……!?……」 「誰や!?」 『そんなカリカリしないで下さい…』 そう言いながら現われたのは、黒い服を纏った一人の少女 『…The bonds of friendshipが始まりました』 少女は、嬉しそうに笑みを浮かべながら告げた。 『お二人には…楽しい事が待ってますから』 「だからお前誰やねん?」 『誰って言われましても……言える訳がないじゃないですか。まぁあえて言うならこのゲームを造った管理人、とでも言っておきましょうか?』 少女は、未だ笑みを浮かべながら言った。 『言い忘れていましたが、お二人の腕に付けられているその腕輪は、ちょっとした仕掛けが隠されていますからそれだけはお忘れなく……そしてもし下手な真似をしたら』 少女から笑みが消えると 『ゲーム関係なしでお二人には痛い目にあって貰いますから』 それだけ言い残すと黒い少女は、姿を消した。
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