149人が本棚に入れています
本棚に追加
『あんたら…』
制服をはたきながら立ち上がって
『何者や?特に』
藤原の方を指を突き出すと
『お前藤原そっくりやんか?』
「えっ?」
「………………………………」
『でもな、さっき藤原に会ったしな…それになんかちょっと老けてるし』
うわー言われたなくなかった…
「なぁ…名前聞いてええ、か?」
遠慮しながら聞いてみるとその少年は
『…井本やけど?』
「やっぱな…」
『はっ?』
「いや…」
「藤原さん?」
「…間違いないわ」
ここ俺らが行ってた高校やと付け加えた。
『何二人でごちゃごちゃ言うてんねん?』
それを井本…いや高校時代の若き井本が怪訝そうに聞いてきた。
最初のコメントを投稿しよう!