STAGE.1

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『こんな誰もおらん教室に…』 俺達は、お互い顔を見合わせた。 藤原さんが決心したように小さくため息をついて 「ちょっとここに用があってな…」 『用て?』 「探し物があって…」 『探し物?それ『井本!』…!?』 井本を呼ぶ声が聞こえ、その後に現われたのは 「あっ……」 石田がその正体を見て小さく呟いた。 『なんでここにおんねん?帰ったんちゃうんか?』 振り返りながら現われた少年に問い掛けた。その後に出た名前は 『藤原…』 『忘れ物してん…』 苦笑いを浮かべながら答えた。
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