STAGE.1

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その二人の背中を見つめる少年が教室から顔を出していた。 そう昔の井本と藤原の二人 『なぁ藤原?』 その井本が廊下に出てまだ教室にいる藤原に話しかけた。 『…何なん?』 井本の声に藤原が反応した。 『あの二人……』 『……扉とか言うてたな』 井本だけに聞こえるような声で呟いた。 『…後付けよう』 楽しそうに学ラン姿の井本が同じく学ラン姿の藤原に言った。 『…俺も行かなあかんの?』 面倒臭そうに言っている中 『行くに決まってるやろ!』 『うわっ……』 嫌そうにしている藤原の腕を引っ張って廊下を駆け出した。
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