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「……もう一つの地獄のゲーム……」
藤原は、携帯を強く握り締めて小さく呟いた。
「………………………………」
その後また黙り込んだ。
俺達以外にあのゲームをやらなあかん連中が出てくるんか?
「……!?……」
石田も自分のズボンのポケットに手をやってみるとあのゲームの時の携帯が入っているのに気付き、手に取った。
すると一通のメールが受信されているのが分かった。
携帯を開いてメールを見てみた。受信者が分からないメールには……
「……えっ?」
【新たなゲームの幕開け】
それだけが書かれていた。
「新しいゲームの幕開け……」
もしかして今藤原さんが言ったのは
「この事なんか?」
自分に静かに問い掛けていた。
「……調べましょう」
そんな中で井上が三人に向かって意見を言った。
「せやな」
その言葉に井本が小さく頷いた。
「様子だけでも見に行かなあかんな……お前ら二人は、ここに残っててええからな」
続けてそう付け加えると藤原と石田に向かって告げた。
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