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しばらくその様子を見ていると地面に刺さっていた刀をゆっくり引き抜き向き直した。
一人離れていた石田が俺のそばに来た。
「…どうするんですか?あれ」
「あの刀が厄介やからな…」
あれさえ無ければ……
そう考えている間にも地面に刺さっていた刀をゆっくり引き抜いた骸骨がゆっくり俺達に向かって近付いてくるのが見えた。
「クリアせな始まらんし……やけどもしあいつにどっか切られてみ、どうなるか想像出来るやろ?」
「………………………………」
俺の問い掛けに黙って頷いた後
「…向こうに痛みが全て倍になって……ですよね?」
と小さく俺にだけ聞こえるように告げた。
「あの女……絶対なんか企んどんな」
普通ゲームやったらわざわざ本物の刀なんか使わんやん…と真剣な表情を浮かべながら言った。
そんな会話を交わしていると
さっきまでゆっくり近付いてきていた骸骨がものすごいスピードで迫ってきて、切りかかってきた。
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