first trap―過去の二人―

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「当たり前やん……てか」 藤原は、高校生の井本を見て 「一緒に来て貰わなあかんから」 と答えた。 そして後ろを見ると さっきより距離が短くなっていた。 はよここから離れな…… 「走るで」 「はい」 『はい……』 『おん……』 藤原の言葉に三人それぞれ頷くと一斉に走り出した。 最初に辿り着いた学校に向かって…… しばらく走り様子を見るために立ち止まって後ろを見た。 「……!?……」 そこで見た光景に驚いてしまった。 「嘘やろ……」 骸骨が地面にハンマーを引きずらせながら猛スピードで追ってきていた。 「あの骸骨ただ者やないなやっぱ……」 そう追いかけてきている骸骨を眺めながら呟いていると 『何やってるんですか?』 「えっ?……」 声をかけられて振り返ると そこには高校生の俺の姿が…… 「なんで…」 『なんでって……』 急に立ち止まったからです……と答えた。
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