first trap―過去の二人―

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「あーすまん……」 俺は、もう一度骸骨の方を見ながら答えると 「はよ行こか?」 『はい…もう待ってると思いますから』 そう言って二人は、また走り出した。 『………………………………』 また走り出した二人の背中を遠くから黙って見ている人影が一つ…… その正体は、純白な服を纏った少女だった。 『……――――――』 少女は、何か呟いていた。 そして少女は、骸骨の方に向き直して悲しそうにしばらく眺めた。 しばらくして少女は、骸骨に背を向けてゆっくり歩き出した。 少女が向かっている場所は そう……あの学校だった。
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