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『そうおっしゃるんでしたら今回は、見逃します……しかし』
玲佳は、目を細めると
『次は、ないと思っていて下さいね?その時は、お二人だけでなく、ゲームに参加している二人にも』
そして怪しい笑みを浮かべた。
怪しい笑みを浮かべたまま姿を消していった。
いなくなったのを確認して
「……大丈夫ですか?兄さん」
「大丈夫に決まってるやろ」
「なら良いんですけど……」
「俺は、大丈夫やけど問題は、あいつらや…」
「…はい」
「結衣ってが言うた事がほんまやったらの話やけどな」
「………………………………」
(…このゲームは、本来存在してはいけないんです。人間を精神的から殺していくので)
(人間が人間でなくなってしまうんです。お二人みたいなゲームの人質よりもプレイしている向こうのお二人が……)
二人の頭の中に結衣が言った言葉が浮かんだ。
「人間を精神的から殺していく……」
あいつに限ってそんな事ない……
俺達は、そう思う事しか出来なかった。
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