prologue

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声が聞こえた方を見るとそこには…… 「い、石田?」 あのいつもの格好をした石田の姿があった。 「お前なんでここにおんねん!?」 驚きながらそう問い掛けると 「それは、こっちの台詞ですよ、まぁ自分でもよう分からないんですけど…」 と答えた。 「そうか…でもなんか安心したわ」 「なんでですか?」 「お前がおったからに決まってるやろ?言っちゃ悪いんやけどな?」 と苦笑いを浮かべながら言うと 「あはは、たしかに言っちゃ悪いですね…でもそれ僕も全く同じ事思ってましたから言えませんよ」 石田も苦笑いを浮かべながら言った。 「…ここいったいどこなんやろ……」 「そんなん僕にも分かりませんよ…」 「俺には石田がどこおるんか周りの風景と同化してもうてよう分からんけどな」 「周りが白ですからね……」 二人で笑い合った。 この状況をどうにかして理解したかったんやろな…… それに安心したかったんやな……image=406244655.jpg
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