prologue

6/10
前へ
/299ページ
次へ
大切な人? 何いきなり聞いてくんねん…… ふと石田の方を見ると同じ事を考えていたらしく、目が合った。 『あなた方の大切な人…お分かりになりました?』 未だ笑みを浮かべたまままた問い掛けてきた。 『お二人が答えないのなら私が代わりにお答えしますね』 少し間があって黒い少女は言った。 『あなた方の大切な人それは……』 『そうあなた方お二人の相方さんですよ……』 「………………………………」 この時そう答えて浮かべた少女の笑みは、恐ろしく思えた。
/299ページ

最初のコメントを投稿しよう!

149人が本棚に入れています
本棚に追加