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もちろんそれに気づかない銀さんではない。
すぐに不審に思い、私を凝視する。
「…何か…思いっきし、動揺してねぇか?」
「は?な、ななななな、何言ってるんですか!?
あ、ははははは!!
そ、そんなワケないじゃないですか!?」
正直言ってかなり動揺していた。
銀に光る“ソレ”は出来れば銀さんに見付かって欲しくない。
いや、近藤さんにも土方さんにも…ぱっつぁんにも…。
下手して見付かってしまえば困るので、私は慌てて路地裏から出ようとした。
「オイ、待てよ夕菜」
銀さんに呼び止められ、私は路地裏を出れなくなってしまった。
「…わ…What?」
「いや、何で英語?一つ、質問するが…燃えるゴミの日に何でジャンプ出しちゃいけねぇの?」
…マヌケな質問。
けれどもそんなに冷たい私じゃないのです。
「…そ、そりゃ…そういう決まりだからだと思いますけど…?(…いいから、早く路地裏から出ようよ…)」
「…へぇ…お前、決まりに縛られてるもんな?」
「は?あ、あぁ…局中法度のことですか?まぁ…そうですね…。お陰様でジャンプは読めないけど…」
「大変だな?お前も…」
銀さんのそう呟いてる姿を見つめてみると、手にジャンプの山を持っていた。
…そういうワケか…。
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