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「………あの…一つ聞いていいですかね…?」
「どうした?山崎?」
「皆さん…じゃんけんを知ってますか?」
ザキさんの青ざめた顔に私と沖田さんと近藤さんは疑問を抱く。
じゃんけんを知ってるかって?
「知ってるからやってるんでしょ?山崎さん」
「そうだよね…。
じゃあ…なんで夕菜ちゃんは地獄に落ちろっていう意味の手の形をしてるのかな?」
「山崎さん、知らないんですか?
私の世界ではコレは最強でしたよ?」
「じゃんけんに最強も最強じゃないもないと思うんだけど…。
沖田さんと局長も手の形がおかしいんですけど…」
確かに…。
沖田さんはチョキ上下を逆にしてるし、近藤さんは親指を立ててOKの形をしてるし…。
「山崎、遅れてまさァ。
今では少なくとも山崎が出してるパーより、このサドチョキの方が比べ物にならないくらい強いでさァ」
「そうだぞ山崎。
俺のこのゴリラOKもパーよりも断然強いぞ?」
「まぁ、山崎さんが負けたことに変わりは無いので…」
『ザキ!!後は頼んだ!!』
私たち3人は揃って山崎さんに手を振った。
しかしとも山崎さんの不満の声に足を止まらせられる。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!!
ズルじゃないですか!?」
「山崎さん。今時じゃんけんをクソ真面目にやるヤツなんて、ウォーリー並みに見つりませんよ?」
「いや、ウォーリーってアレ、最終的に見つかるよ?
赤と白のボーダーは見つかるよ?」
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