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「……オイオイ…夕菜。
お前もしかして風邪引いちまったのかよ…?」
「ズズッ…ぞ う゛み゛だ い゛で…ず…。クシュンッッ」
久しぶりに罹ったせいなのか…。
ハッキリと銀さんの顔が見えなかった。
足元がふらふらする。
ついには吐き気まで込み上げてきた…。
「夕菜…。駄目アルなぁ~。
私みたいにちゃんとご飯を食べないからそんな貧弱な身体になるアルヨ?…グシャンッッ!!」
「………神楽ちゃん?」
「ちがうアル新八。
グシャングシャンのティッシュが多くなるアルって…言ったアル…」
神楽が汗を流していい訳をした。
“別にバレバレの嘘つかんでも…”
「神楽ちゃんも罹ったみたいじゃん。そうだね。こんなクソ寒い中、缶蹴りすれば風邪ぐらいひくよね~?
………………ブシャンッッ」
「……新八ぃぃお前も…」
「違います銀さん。ブシャンブシャンとしゃぶしゃぶを言い間違えただけです…」
“ぱっつぁん…鼻水垂れてるよ!?”
何でみんなこう…素直に風邪に罹ったって言わないの?
「ったくよ…お前もなぁ…。
見ろ!!俺なんかカルシウムのおかげでピン…ダッシュッッ!!!」
“…銀さん…どんなくしゃみ?
いやもっとまともな音出せないわけ?”
「銀時…お前…」
「ちげーよ。ピンポンダッシュする餓鬼ってうぜーよねぇ~。
って言ったんだよ…」
「全く。だから貴様はモテ…。
たっ…滝川クリスタルッッッ!!!」
“えぇぇぇ!!お前の、もはや
くしゃみじゃねぇよ!!”
「…まったく皆、風邪ひいて…。
うっウホォォォォォォォオ!!」
“テメーもくしゃみの域超えてるよ!!!てか、もうゴリラ自覚してんじゃん!!!”
『…………』
これで大体の人がくしゃみを…。
「バクショイッッッッ!!!」
“!?あ…アレ?リアクションが大きい道端に必ずいるおっさんのくしゃみの声が…”
くしゃみが聞こえた方に全員顔を向ける。
“エッエリザベスゥゥゥゥゥウ!!!!!
お前つか、声出んのォォォ!!??
てかスゲー違和感あんだけどォォォォオ!!!”
あえて、誰もつっこむことをしない。
いや逆につっこんだ奴が空気を読めていないと説明した方がいいのか…。
そういう訳で…私たちは風邪に罹ってしまい…。
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