絶望と恐怖と信念と

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「ここは・・・?」 風景が森から白と黒の部屋に変わったので驚いていると (此処はお前の魔力の部屋、そして私がお前の魔力だ) ユビックの前に右半分が黒、左半分が白のユビックの姿をしたものが立ち、向かい合っていた。 「君が俺の魔力・・・?」 (そうだ。我の力は強大なのだ、だから我自ら封印を施しこの力が使われないようにとしていた) 「な、何で・・・?!君が勝手に封印するから俺は捨てられ、最悪の人生だったんだよ・・・?!」 (それはすまないと思っている。だが力が悪用されると一瞬で世界が終わってしまうからな。仕方が無かったのだ。 しかし封印が解かれた今。お前がこの力をコントロールして利用しようとするものたちを自ら退けねばならん) 魔力は事実を告げるとユビックに問う。 (お前は力を何のために使う?) ユビックはさも当然のように、笑顔で応えた 「俺はつらい人生を送っていた。だから俺のような人間はいて欲しくない。俺は未来のために、笑顔のために、それらを護る為に使うに決まってる!」 胸を張って応える。 (フン・・・お前なら大丈夫だな、頼むぞ。我が主よ) そう言ってユビックの中に消えていった _____ ____ ___ __ _
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