185人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
何故真っ赤なのかわからなかったユビックだった。
「さ、こんなところに主役がいちゃいけないよ。会場に戻ろう」
エヴァはこの国の王女で、今回の主役だ。
3年前に知り合ってからとても仲が良い。
エヴァが密かにユビックに恋ごごろを抱いているのは知らない。
会場では七大貴族が王に挨拶をしているのが見えた。
その瞬間、自分の中に殺気立つのが分かった
「・・・っ!・・・」
その時、強く肩をつかまれた。
「おい!やめとけ!殺気立つのはわかるが、ここじゃだめだ」
振り向くとそこには怖い顔をした良次と、その後ろに心配そうなエヴァがいた。
「あ、あぁ。すまない」
ユビックはすぐに冷静さを取り戻すとローブのフードをさらに深く被った。
最初のコメントを投稿しよう!