†第2章†

12/14
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
「ルアシールは、中世の裏世界に生きた一人の魔術師です」 「裏の魔術師…」 「この世界の改革を首謀したルアシールは、改革を完了させる前に殺されました。しかし、聖書には新たな予言が追加されていたのです」 「…なんて?」 その先の答えは分かっていた。 全てを、認めたくなかった。 それを聞いたウルは呆れたように肩をすくませている。 「先ほどお伝えしたはずです。ルアシールの永久の血縁となりし後継者により、再び改革は起こるだろう、と」 「で、でも俺だってルアシールの血縁関係にあるんだろ!何で俺が改革者に選ばれなかったんだ?!」 お父さんが後継者なら、血が繋がっている俺も同じじゃないか! 夜魅の笑顔とお父さんの顔とが重なった。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!