俺とヨル

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その姿に一瞬見とれたが すぐに思考はもとに戻った。 なんか嫌な予感がする 黙ってそいつの横を通り過ぎようとしたら 「待って!」 腕を掴まれた 『……。』 つぎから次へとなんだ今日は、厄日か 『なんですか。』 そいつは少し興奮気味に俺の目を真っ直ぐに見てきた。 「あ…いや、さっきの喧嘩なんかお前すごい綺麗な戦い方だな。だから見掛けて思わず、ここに足が向かって来てた」 喧嘩てか一方的に殴ってるようにしか見えなかったんだけど とそいつは付け足した でなんで俺の腕を掴むんだろ しかも失礼、俺の方が被害者なのに 『それだけですか、失礼します。』 腕を振り払おうとした がそれはそいつに阻止された 「送ってあげる。」 『結構です。』 気持ちは嬉しいけど送ってもらうような家ないし _
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