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「はあ…。これからどうしようかな…」
また二年前と同じだ
野良猫が拾われて飼い主を愛して
また自分から野良猫にもどった
もしかしたら一生一人きりなのが俺の運命なのかもしれない
「ははは」
自嘲の笑みが溢れた
でもね、愛してたからもう無理だった
愛してたからもう限界だった
「はは…」
悲しいけど涙を流そうとは思わなかった、たとえ一時でも愛していると、大切だと言ってくれた彼には感謝してるから。けどなにかが弾けたように涙が溢れてヨルが綺麗だと言ってくれた色白の頬に伝う。
なんでだろう
「涙は枯れたはずだったのになぁ…」
小さく小さく少年は呟いた
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