ちょこれーと

結んだ紐

「…どうしたの？黙り込んで」

ヨルは俺の顔をのぞきこんできた

『……っ』
なんか涙が流れた

「おまっ!なんだ､どうした？俺は怒ってないぞ」

ヨルが珍しく焦ってｵﾛｵﾛしだした

『…ちが…う…､大丈夫』

「おぉ…気分悪かったら出掛けるのやめる？」

俺は頭を左右にふった

なんだかんだ言っても今日ヨルと出掛けるのは楽しみだった

それがなくなるのはいやだ

『……いく､行きたい』

そう言ったらヨルは少し考えた

「じゃあ気分が悪くなったらすぐに言えよ」

『……。』ｺｸﾝ

「ん､いい子｡」

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