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『好きな色だから』
「なんで好きなの?」
『……綺麗だから、好き』
もういないけれど
母さんが好きだった色
「じゃあ俺は黒にしようかな」
『?、なんで?今の携帯のままでいいじゃん』
「一緒なの嫌?」
『嫌じゃないけど…』
なんで変える必要があるの
「ならいいじゃん、おそろいおそろい。」
『……意味わかんね』ボソ
「あーアサ、反抗期?」
…聞こえたんだ
「いらっしゃいませ」
話していたら綺麗でおしとやかそうな女の店員さんが来た
ヨルと店員さんが話している隣で
俺はなんにも分からないから黙っていた
「暇なら携帯、見ておいで。」
…そうしよ
『うん。』
店内をぶらぶらして適当に携帯を見ていた
なんとなくちらっとヨルの方をみたら店員さんとヨルが笑いながら話していた
チクッ
少し胸が傷んだ
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