137人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょっとちょっと! アタシのバズーカ使いながら、何でそんなに負けてるのよっ!!」
敵陣・宇都宮軍の奥に、突如、大軍が現れるやいなや、よく通る女性の声が響き渡った。
アタシのバズーカ・・・・・・・!?
「あれが、宇都宮の“新入社員”・・・・・・」
ひかるさんがまじまじと、声の主たる女性武将を見る。
西洋甲冑のようなメタリックな鎧兜。
顔立ちはきりっとした、端正な顔立ち。
そして、兜からはみ出た、ウェーブした金色の髪。
「・・・・・・多分アイツ、宇都宮家中では“南蛮人”だと思われてるだろうなぁ」
俺は思わず呟く。
「そうね・・・・・・」
ひかるさんも、呆れながら同意する。
それとは対照的に、にわかに湧き上がる宇都宮陣営。
その歓声に応えるように、ひときわ大きな声で女性武将が吼える。
「このアタシ――上之宮玲菜(うえのみや れいな)が来たからには、宇都宮の勝利は間違いないわっ!!」
最初のコメントを投稿しよう!